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石炭・石油・ガスを原子力発電によって代替することはできないということは、原子力発電業界も認めていることです。2050年までに化石燃料エネルギーの10パーセントを原子力発電による電力で代替しようとすると、新しい原子力発電所を1000基も建設しなければなりません(現在、全世界における原子力発電所数は約440)。このような数の原子力施設の建設には-たとえそれが実現可能であったとしても-、何十年もかかります。埋蔵ウランはそれまでにすでに使い尽くされてしまっていることでしょう。 IAEA(国際原子力機関)も、今から原子力エネルギーを急速に拡大しても、気候変動に歯止めをかけることはできないことを認めています。 しかし、解決策は他にあります。効率が高く、省エネ効果を生み出すことが 出来るエネルギー技術と再生可能なエネルギーの組み合わせを可能にすることによってのみ気候変動問題を解決できるということが、世界各地におけるさまざまなエネルギー計画のシナリオによって明らかにされています。